桜の花びらは美しく、儚く、散っていく。

「藤白咲良ちゃん、だよね?」

なぜか私の名前を確認しながら座るお兄さん。

…なんで知ってんだろ……。

一瞬不思議に思ったけど、名前位、調べれば分かるものかと思い直した。

早くも私はこの状況に慣れてきたらしい。

人間の適応能力って素晴らしい。




キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴る。

そういえば、かなり前に授業開始のチャイムが鳴っていた気がする。


……やばい授業さぼっちゃったよ。


なんていい子ぶってみたけれど、実はさぼるのが初めてではない。

出席してても寝てるから意味ないんだけどね。



まあ、そんなことはどうでもいいとして………

なんで私は男4人に囲まれてんだろう。

今まで男とは無縁のような生活を送ってきたはずなのに………


「えっと……咲良ちゃん?」

「なに…?」

いきなり蓮斗に顔を覗きこまれた。

「体調悪い?大丈夫…?」

相当顔色が悪いのだろう。

心配をさせてしまった…。

……いや、原因はこいつらだから私が負い目を感じる必要はないのか。