桜の花びらは美しく、儚く、散っていく。

分からなくはないけど、よく知っているわけではない。

ちらりと逢瀬朔夜を見ると、さっきと変わらないむすっとした表情。

お、怒ってるのかな……?

隣りから漂う雰囲気が怖すぎる。

ここに連れてこられた理由も分からないし……。

「私帰りたいんだけど…。」

口にした瞬間、逢瀬朔夜に鋭く睨まれた。

ひぃっ…

やばい、本格的に震えが…………。


ガチャ

震えが限界を迎える直前、 

屋上の扉が開いて

チャラ男オーラを出すイケメンと、落ち着いたお兄さん的なイケメンが入って来た。


「あれ!?可愛い子居るー!」

チャラ男は私の隣りに、にこにこしながら座った。