白い狐の探しモノ

「おはよー。」

「おっはー、美依!」

「おはよ、みよりん!」


親友の綾川有紀と馬鹿みたいに明るい如月奏太に声をかけると、二人は明るく返してくれた。


「元気だねぇ、有紀もソータも。」

「そう言うみよりんは暗くね?どーかしたー?」

「いやー、田舎だなーって思ってさ。」

「随分と今更だね、美依。田舎なんて昔からそうじゃん。」


確かにそうだ。
生まれも育ちもこの魅狐村である私は、この村がド田舎だってことくらい分かっている。
だけど、都会への憧れは強くなるばかりで。


「あー、都会に出たい。」

「みよりんは将来都会に出るの?」

「もちろん!こんなド田舎じゃなーんにも出来ないし!」

「まぁねぇー...。」


そう、私は、将来都会に出る!
そして、お洒落な服を着て、友達とショッピングをする!