白い狐の探しモノ

放課後。
私達はあの神社にやって来た。

『魅狐神社』
それがこの神社の名前。
いつからあるのかさえ知らない、むかーしからある神社。
おばあちゃんが子どもの時にもあったんじゃなかったかな?


「ねぇ、こんな粗探しで見つかるもんなの?妖狐って。」


有紀が不満そうに言う。


「不満言わないでよねー、作戦タイムの時、誰も何も言わなかったんだから。」

「でも、見つかる気、しないよなー...。」


ソータも困ったように言う。


「...どうせなら、見つけたいじゃん。」

「変わってないねぇ、みよりん。」


私の言葉に、ソータが微笑みながら言う。


「何がー?」

「...昔からさ、俺らが困ってる時とか、なんだかんだ言って助けてくれたよなーって。それに、みよりんは昔からさ中途半端が嫌いだったよね。」


懐かしそうに言うソータに、「確かにそうだった。」と有紀も言う。


「頼りになるよねー、案外。」

「案外って何よ。」


そう反論した瞬間、私の耳に、ある声が届いた。


「た...てー...」


男の声なのは明らかだった。


「ねぇ、ソータ、今なんか言った?」

「ん?何も言ってないよ?」

「嘘、今なんか男の声したんだけど。」

「え、ちょっと、怖いこと言うなよ...。」


でも確かに、聞こえたんだけど...。


「...けて...」

「ほら、また!」

「いや、何も聞こえなかったわよ?」

「俺にも、何も聞こえてねーよ?」


...空耳...じゃない。
はっきり聞こえる。
何を言ってるのかは分かんないけど、この神社の奥の方から...。