「あ、はい…」



優里ちゃんは、花のような笑顔で私に微笑んだ。


あぁ、可愛いな。


女の私でもわかるよ、一ノ瀬くんが優里ちゃんを選んだ理由。



「優里!あ、待った?」


一ノ瀬くん?


あぁ、これからデートなんだ。



「遼くん遅い!」


あぁ、優里ちゃんには敵わない。

だって、すごくお似合いなんだもん。


「ごめん神崎、遅れて。」


「いや、大丈夫!嘉恋は?」


平常心、平常心!