**----------- あれから二週間。 クラスにも城田さんにもだんだん慣れてきて、 いつもより騒がしい毎日を送ってる。 『おはよ、夏目くん』 「ん、おはよ」 朝は必ず、城田さんからの挨拶に 少しだけ笑って返せるようになってきた。 オレが笑うと、城田さんも嬉しそうに笑うから それが習慣になっていく。 しかも今日は、雲一つない真っ青な空だ。 悪いことなんて、ない気がする。 『おっはよー、夏目ーー』 「おはよ、」 『お、夏目、いつもより機嫌良さそうだな。 なんで?』