*** 『城田さん?本当に大丈夫なの?』 耳元に優しい声が聞こえる。 __私、何考えてたんだっけ? 目の前には夏目くん__って、違う。 私、今、抱き締められてるんだ。 ………ドキドキしてる。 そんなことも忘れるくらいに、夏目くんのことをぎゅっと私も抱き締めてた。 心臓は跳ね上がる、まるであの時みたいに。 夏目くんの方がやっぱり大きいよね……。 身体、私が小さく感じてくるし。 「………………夏目くん、」 『ん?』