好きな人はニセ彼女。




そのとき、ガラッとドアが音をたてた。



(先生来た……っ)


ノートからドアの方へ目を向けて、わずかに見えた人影を見た。




___その瞬間、シャーペンを持ってた右手の力が抜けて、

シャーペンを落としそうになった。





『…………城田?』


「……………………え?」




入ってきたのは、先生じゃなくて

………瀬戸だった。


心臓が一瞬、止まったと思ったらまたうるさく鳴り出す。



…………合ってしまった目が、離せなくなって何も言えなくなって

息が思うように吸えない。