学校に戻ると、ちょうど5時間目が終わったところだった。



今日は5時間目で終わりの日だから、HRが終われば涼くんはすぐに帰ってしまうはず。




「間に合ってよかったね。タイちゃんに、涼くんを校門まで連れて来てもらうから」



「ええっ、そんな…どうしよう!なにから話せばいいの?」



「あたしも一緒にいるし。ねっ」



「うん…」



桃ちゃんが一緒なら、心強い。



けど…



涼くんの迷惑そうな顔を思い浮かべるだけで、胸がギュッと苦しくなる。








昨日のこと。



涼くんは、タイちゃんに話してないんだよね。



だとしたら…。