【完】あたしはニセカノ。

「桃ちゃんづてにタイちゃんに聞いたって言ったから…ふたりにも迷惑かけるかも。

あたしに話したことを、タイちゃんに怒られたらごめんね」



「えーっ!そんなこと気にしてるの!?大丈夫だよ、タイちゃんはそんなことぐらいで怒らないから。

あたしのカレシだもーん、ちゃんと信頼関係できてるんだから」



反対にギュッとされて、じわっと涙が溢れた。











「いいなぁ~……あたしと涼くん、ニセモノの関係だから。すぐに壊れちゃったよ…」



桃ちゃんの優しさにホロリとすると同時に、



タイちゃんとの絆に、自分と涼くんとの違いに改めて気付かされる。



2週間、ホントに形だけの付き合いだった。



告白をOKされてお昼を同じ場所で食べていただけで、



あとは他の友達となんら変わらない。



ううん、



ただの女友達、以下だったかもしれない。