【完】あたしはニセカノ。

涼くんは、なんだか嬉しそうにクスクスと笑っている。


「まさか、このままずっと聞いてこねーのかと」



「ってことは、涼くんは気付いてたの!?それならそーと、早く言ってよ!!」


ううっ!


どれだけイジワル!?


「早く聞けよなー。連絡取りたいときだって、あんだよ」


ニッと笑うと、スマホをポケットにしまった。


「あたっ…あたしに、連絡したいことがあったの!?」


嬉しいっ、嬉しすぎるよ。


もう隠すこともせず、思いっきりニヤけながら、聞いてしまう。







「たまーにな?雨降りそーだから、傘持ってるかとかな」


涼くん、優しい!