【完】あたしはニセカノ。

「おい、なんか質問ねーの?」


「…へっ!?」


「女にもらったって、どういう意味?とかさ」


思ったけど、聞いたところでバッサリ斬られそーなんだもん。


「うー…」


それさえも言えずに口を尖らせていると、



涼くんが、フッと顔をほころばせた。







「告白された」


や…やっぱり!!


恐れていたことが、起きてしまった。


ヤダよ~、


もしかして、


1か月を待たずにフられちゃう?


そんなの、ないよ…。


「なーに湿気たツラしてんだよ。カノジョいるって、ちゃんと断ったし」


カノジョ…。


「そうだよね、イケメン涼くんには、当然カノジョのひとりやふたりいるよね…」


って。


えーっ!!


それって、それって!!