【完】あたしはニセカノ。

いつもより少し余裕のないキスに、


息も絶え絶え。


何度も角度を変えながら、


深く、深く…


涼くんの愛と嫉妬の入り交じった、


激しいキス。


いつもなら、途中でギブアップしているあたしも、


今日だけは、違う。







誰より、



あたしを想ってくれている証拠だよね?



恥ずかしいとか…



あたしの知らない、



男の子の顔をした涼くんが少し怖いとか…



そういう気持ちが、いつも心のどこかにあった。



けど、今は…。