【完】あたしはニセカノ。

…んっ。


天使って、キャラでもないよね。


だったら、子羊?


フフッ、


そんなにか弱い雰囲気でもないよね。


あたし、自分を美化し過ぎ…。







「痛ぁっ!」



ボーッとしていると、



涼くんのチョップが飛んできた。



「なにニヤけてんだよ、この変態」



「ええっ!?へ、変態って…あたしは、別に」



いつの間にか、笑ってたみたいで。



それを、突っ込まれてしまった。



「ううっ…変態は、涼くんの方でしょー?」



「あっそ。なら…そんなヤツと、これ以上一緒にいたくねーよな」


言い返したのが、そもそもの間違い。



気付けば、また涼くんのペース。