【完】あたしはニセカノ。

しばらくして、



息せき切って、屋上までの道をのぼってきた涼くんが、



目の前に現れた。



「探したっつの…はぁっ…」



「ごめんね…早くお弁当食べよう、時間なくなるもんね」



お弁当を下に広げると、



それを飛び越えて、



あたしの前に座りこんだ。









「そんなの…どーでもいい」



「え……」



真剣な表情の涼くんの、真っ直ぐな瞳が、



あたしを捉える。