【完】あたしはニセカノ。

「テメーの想像力に呆れるわ。俺と紗南、そんなんじゃねーし」


いつの間にか、涼くんが三田村くんをテメー呼ばわり。



そして、あたしのことも…



紗南って。



いつも、あたしのことをそう呼んで欲しいのになぁ。



なんて、ケンカの最中なのに、そんなことを思う。








「紗南ちゃんは…どーなのかな」


三田村くんが、あたしを見て微笑む。


あたしは…


ここで、ふたりっきりで食べるのも悪くない。


だけど、


できれば堂々と、


みんながいるところ…


屋上や、教室で食べたいな。