【完】あたしはニセカノ。

「だったら、友達として。また、いつでも話しかけてよ」



にこやかに笑う三田村くんに、




「ありがとうございますっ」




と、頭を下げて急いで立ち去っていく女の子。











女の子が去ったあと、



三田村くんがコッチを向いた。



「紗南ちゃんに、見られてたかー」



「わっ、いつから気付いてたの!?」



「今。なんで、ここにいんの?」



「それはー…」



お弁当を手にしているあたしを見て、



クスリと笑う。