【完】あたしはニセカノ。

「あっそ。じゃな」



涼くんはさっさと屋上から出て行ってしまう。



なーんだか。



いつも、別れ際はアッサリだよね。



いつもの涼くんだ。



けど、甘々過ぎる涼くんにまだ慣れないあたしには、



このメリハリがちょうどいいかも。









「ふう~」



ひとりになって、ホッと息をつく。



また、明日会えるね。



これからは…



涼くんの、



ホントのカノジョとして……。