【完】あたしはニセカノ。

「今度は、逃げんなよ?」



挑発的な笑みを見せ、ククッと喉を鳴らす涼くんに釘付け。




「ひどい…わざとなの?」



「だって、お前…俺のこと、警戒してるし?こーでもしなきゃ、近寄ってこねーじゃん」



「そんなっ……う、わ」



グッと抱きしめられて、胸と胸がぴったりとくっついた。



涼くんの心臓が、激しく鳴っている。



あたしと同じで…



涼くんも、ドキドキしてるの?









「こんなことしなくても…いいよ。いつも…みんながいるところで、ギュッてしてもいーよ…」



ホントは、恥ずかしい。



けど、桃ちゃんたちといるときに、



素っ気ないままの涼くんは嫌かも…。