【完】あたしはニセカノ。

「アイツと付き合ってる間って。なんか、どこか必死で…自分が自分じゃないみたいだった」



「そんな涼くん…想像できない」



この学校では、モテることが当たり前に見える涼くん。



そんな涼くんが、元カノに対しては違った。



「だから、ムリしてたんだよな。逃げられると追いたくなる。そーいうのも、別れるって決めたらなくて…」



「そーなの?」



そういえば、タイちゃんが言ってた。



『自分に興味のない女に執着するタイプじゃねー』って……。











「そうは思っても、やっぱ特別だった。初恋って、そーいうもんじゃねーの?」



ドキッ。



元カノは…



涼くんの、初恋だったんだ。



そのカミングアウトに、胸がチクチクと痛む。