【完】あたしはニセカノ。

やっぱり涼くんは、今でもカノジョのことが……。



そう思ったとき、



涼くんが自分の顎に手をあて、軽く俯いた。



「なんも、残らなかったんだよなー…」



「え…」



「勉強も適当だった、それまで優先だった友達関係も、全部アイツ中心だった。

気付いたら…太一しか、俺の側にいなかった」



「涼……くん?」



なんだか悲しげな瞳に、光るモノを見たような気がしたのは…



あたしの、気のせい?








「ホントは、違う学校に行きたかった。けど、アイツがココ受けるっつーから受けることにして。

勝手に志望校変えられたとき…絶望した」



「…………」



「俺の3年間、返せって思ったよ。けど、それ以上に…裏切られた気持ちでいっぱいで…」