【完】あたしはニセカノ。

「なんだよ…改まって」



あたしの指から手を解放したかと思うと、涼くんは手をポケットに突っ込んで壁によっかかる。



この辺の切り替えが、



あたしと涼くんとの壁をまた作ってしまう。



すぐ側にいると聞けそうなことも、



体が離れてしまうと聞きづらい雰囲気が漂う。








でも…聞かなきゃ。



『アイツは別格』なんて言う涼くんが…



元カノとのことをそんなに簡単に割り切ったとは思えない。



心のどこかにひっかかっているモヤモヤを、



すっきりさせて、



これからちゃんと涼くんと向き合いたいの…。