【完】あたしはニセカノ。

そして、さっきみたく再び近寄る涼くんの顔。



今度はドキドキというより、



ビクビク。



完全にビビっているあたしに向けられる、涼くんの冷たい目線。



「女に仕切られんの、好きじゃねーの。俺のペースに合わせろよ」



「えっ……」



「元カノとの、決定的な違い。アイツは結構マイペースだけど、お前は俺に合わせてくれる。

今気付いたけど、そーいうところが気に入ったのかも」



そ、そうなんだ…。



ってことは、あたしはいつも3歩下がって涼くんのあとをついて行けと!?



そんな奥ゆかしいこと、あたしにできるのかな…。









黙っていると。



涼くんが、プッと吹き出した。