【完】あたしはニセカノ。

「そしたら、どうしてマフラーをかけてくれたの?放っとけばいーのに」



「フッ…寸前までは、さっさと行こうと思ってたんだけど。

お前の顔見たら…そーせずには、いられなくて」



少し目を細めた後、涼くんは軽く俯く。








「あたしの顔を…見たら?」



「前も言ったけど…頭に雪積もらせてさ、寒いはずなのにそんなことも感じさせない風で、

素っ気なくしたつもりなのに、それでも俺に懐くっつーか。なんか、放っとけねーのなお前って」


「え……それ、どういう意味なの?」



「どーいう意味か、教えてやろーか?」



「きゃっ!」



涼くんがあたしの背後に回ったかと思うと、後ろからギューッてされた。