【完】あたしはニセカノ。

「バカ…涼くんの、バカ…」


全然、嫌いになれない。


涼くんにしがみつくけど、振り払われる様子はない。


いつもの涼くんなら、


「俺に触んなよ」


って、言われるはず。


その代わりに、


脅しのような言葉が振ってきた。


「俺にこんなことして…タダで帰れると思ってる?」








「もう…知らない。好きにしてよ…」


あたしの気持ちを知りながら、思わせぶりなことを言って。


自ら離れようとすると、


手放してくれない。


これが、涼くんの最後のイジワルだとしたら…


ホントに終わってる。


そんな彼を、それでも好きなあたしは…


もっと、最悪だ。