【完】あたしはニセカノ。

「それとも…こんな風に、誰でもすぐに抱きしめるの?

昨日のキスだって…イジワルにしたら、度がすぎるよ」



顔をあげると、涼くんの呆れたような笑みが目に飛び込んできた。



ほらっ、またそーやって人を小馬鹿にしたような顔をする。



「どこまで立ち聞きしたか知らねーけど。お前の言い分は、それだけ?」








なっ…。


どうしてそーなの?


どちらかといえば、涼くんの方が分が悪いはずなのに。


それでも、


勝ち誇ったような顔をして。


あたしはいつも、


涼くんに振り回される。