【完】あたしはニセカノ。

「話、まだ終わってねんだけど?」


「だって、見たもん。涼くんが…女の子と抱き合ってるところ。

門のところにいたの、元カノだよね?あんなの見たら…」



「盗み聞きか?上等だな」



涼くんは、あたしを胸の中に閉じ込めたまま、そんなことを言う。



「そんな言い方ってないよ。聞くつもりなんてなかった、けど…気になって…」



「それを、盗み聞きっつーんだろ?」








そうなんだけど。


「好きな人が、他の子とふたりっきりだったら…気になるよ。

それが元カノなら、なおさら。昨日のこともあったし…涼くんが、どんな気持ちなのか…知りたかった…」


腹いせのように、あたしにキスしようとしてきた涼くん。



やっぱりそれは、元カノに思いが残ってた証拠だよね?