【完】あたしはニセカノ。

「あたしっ…知ってる。わかってるから……涼くんは、もうなにも言わないで?」



涼くんを、直視することすらできない。



広げたお弁当をそのままにして、立ち上がった。



「涼くんを好きな気持ち…一度だけど、受け止めてくれてありがとう。

思いを残さないためだとしても、バッサリ斬られるのは…やっぱりツラいよ」


「お前…」


「元カノと…幸せになってね」


屋上の入口に向かって走りだそうとすると、


涼くんの腕によって、


強引に抱きとめられた。


「きゃっ……」


涼くん!?