【完】あたしはニセカノ。

「ぐすっ…ううっ…」



さっきから、涙が止まらない。



お昼休みも終わる頃、屋上にやってきたんだけど既に人気がなかった。



ぽかんと空いた胸の穴を、食べ物で埋めようと思ったのが間違いだった。



お弁当を口にする度、



涼くんへの思いが溢れ出す。









涼くんを思って作ったお弁当だから、



たくさん色んなことを思いだす。



受験の日に出会ったこと。



マフラーをかけてくれたこと。



この学校で出会えて…



付き合えることになって…。



冷たい涼くんだけど、



たまに、あたしをからかって笑う、



その貴重な笑顔も、好きだった。