【完】あたしはニセカノ。

「そんな…せっかくここまで会いに来たのに」


「頼んでねーし」


「昨日、付き合ってた頃の話で盛り上がったよね。涼だって、その気だったんじゃない?」


「…………」



無言になった涼くんの腕に、女の子がしがみつく。



「ヤダッ…涼が他の子のモノになるなんて。また、前みたいに好きって言って?」



ドキッ。








女の子は、ウルウルの涙目で、涼くんを見上げている。



元カノも…



涼くんが、好きなんだね。 



涼くんも悩んで、苦しんでるんだとしたら…



もう、楽になればいいのに…。



「お願い…涼……あたし…」