【完】あたしはニセカノ。

そこで、涼くんが立ち止まる。



ここは、ちょうど涼くんが受験票を拾ってくれた場所。



あたしたちが出会った、



運命の場所だ…。










「そんな、悪魔だなんて……あたしは、思ったことないよ…」



「無理すんなよ。カノジョだからって、お前に優しくしたことなんてねーし?

俺もこーいうのが、自然体だから」



「うん、わかってるよ。それでも、涼くんが好き…」



「なに。お前、ドMなの?」



涼くんが、バカにしたように嘲笑う。