【完】あたしはニセカノ。

「受かったら、俺を探してって言ってたよね。絶対、お互い受かってるって信じてた。

あたしたちが出会ったのは…絶対、運命なんだって…そう、思ってた」


「…ブッ」


今…笑った!?


超真剣に話してるのに、ひどいよ。


けど、いいもん。


完全に無視されるよりかは、よっぽどいい。







「入学して、すぐに涼くんを見つけたよ。だけど話しかけられなくて…」


「フーン、なんで?」


そこで、涼くんが初めてあたしの方を振り返って、返事をくれた。


もう、それだけでテンションがあがる。