【完】あたしはニセカノ。

約束…


いつもしてるわけじゃない。


今日は、昨日のことがあるから尚更。


それに、今日…涼くん食欲なかったんだ…。


いつも、驚異のスピードでお弁当を食べてるし、


食欲がない日なんて、見たことなかった。


あたしとのことが、原因で?


ううん…まさかね。






「…紗南ちゃん?」


気づけば、三田村くんが心配そうにあたしの顔を覗きこんでいる。


「えっ、あっ、なに!?」


「もしかして、涼と、ケンカでもした?」


ケンカ…


っていうか、


あたしが、涼くんの気に触るようなことを言ったからだよね。


…多分。