男の方も私の歌に感心したようだ。
とりあえず、姫としての面目は保った。


いや、ここで身分がばれても厄介なのだか。


というか、私は本題を忘れている。
歌を返すんじゃない。


相手に嫌われるようなことを言わなきゃならないんだよ!


なんて言ったらいいの!?



えーと、えーと、



咄嗟に思い付いた悪口らしきものを口にする。



「やっすい知識、見せびらかしてんじゃねーよ。バァーカ。」