そう気づいたら、もうその気持ちを胸にしまっておけなくて、 思わず「好き」って伝えてた。 お兄ちゃんは、一瞬驚いたみたいだったけど。 笑って、「俺も、海羽が好き」って言ってくれた。 嬉しくて嬉しくて、とても幸せだった。 次の日、学校に行くと、 私に告白したあの人は、休みだった。 ちょっと気になったけど、「関わらなくて済む」ってことと、お兄ちゃんと両想いになれたことが嬉しかったので、 すぐにそのことは、頭の中から消えた。 それからしばらくして、 その人が「死んだ」ことを知った。