鎮守の森に鬼火が灯る

「………はぁ、それにしても、気が重いなぁ。


二十年以上ぶりに親父に会うなんて……いったいどんな罵倒を受けるか………」







お父さんがため息を洩らす。




お父さんは、飛び出すようにこの村を出て、お父さんのお父さんーーーつまりあたしのお祖父さんの怒りを買ってしまい、帰れなくなっていたのだ。






そんな村に、なぜ今になって帰って来たのかというと。







「お父さんたら、そんな言い方……。


これから美夜を預かってもらうんだから、お義父さんとしっかり仲直りしてちょうだいよ?


じゃなきゃ、心配でおちおちインドなんて言ってられないわよ」







お母さんが気合を入れるようにお父さんの背中を叩いた。