鎮守の森に鬼火が灯る

「え………玉垣だけど」






なんでいきなりそんなことを訊ねるのか、よく分からないまま、あたしは答えた。




男の子が不思議そうに首を傾げる。







「玉垣? 隆造じいさんの孫?」





「うん………」





「………あそこには、子どもは司と花絵しかいないはずだけど」






怪訝そうに言われて、あたしは慌てて手を振った。






「あっ、うん、あの……ずっと昔に村を出た、隆造おじいちゃんの長男の娘なの。

だから、司くんと花絵ちゃんの従姉妹だよ」






「ふぅん……そうなんだ……」







男の子が小さく頷いた。