鎮守の森に鬼火が灯る

そんなものを、自分の目で見るなんて………。




火の玉って、たしか、亡くなった人の霊だとか言うんだっけ?




そんなの、すぐには信じられないけど。






でも、その青白く燃える火は、すごくきれいで。




あたしは魅せられたようにじっと見つめていた。






そのうち、火の玉の数が、ぽつ、ぽつ、と増え始めた。







闇の中に無数の青い光が漂う様子は、この世のものとも思えないくらい、不思議な光景だった。






そのとき、男の子が「あ」と声を上げた。





あたしが目を向けると。男の子は火の玉のほうをじっと見つめながら、一歩さがってあたしを背中で隠すようにした。