鎮守の森に鬼火が灯る

男の子は何も言わない。




色のない唇は、柔らかく閉じられたまま。





あたしも黙っているしかなくて、二人でただただ見つめ合っていた。






森の中の小道に立つ男の子の向こう、深い闇が続いている。





無言であたしを凝視してくる奇妙な男の子を前に、あたしは途方に暮れて、その闇をぼんやり眺めていた。







―――そのとき。








「………あっ」







あたしは目を見開いて、小さな叫びを上げた。





男の子が顔色も変えず、当たり前のように、あたしが凝視している「あるもの」に目を向ける。