鎮守の森に鬼火が灯る

「え………?」








動悸のする胸を押さえながら、あたしは訊き返す。








「待ってた……って?


どういうこと………?」








白い男の子は、ゆっくりと瞬きをして、おもむろに石から降りた。





そして、あたしのほうを真っ直ぐに見て、こっちに歩いて来る。






あたしはどうしていいか分からず、立ち尽くしていた。





男の子があたしの目の前に来て、足を止めた。




近くで見ると、あたしと同じくらいの年に見える。







あたしをじっと見つめてくる大きな瞳は、少し重たげな一重瞼の下で、夜露に濡れたように煌めいていて、なんだか吸い込まれそうな気がした。





肌の色が白くて、服も真っ白だから、夜闇の中で光を放っているように思えた。