鎮守の森に鬼火が灯る

あたしはちょっとほっとして、まずは自己紹介をする。






「あたし、今日から迦具村に住むことになった、玉垣美夜です。

よろしくお願いします」






「あら、玉垣………もしかして亮介くんのお嬢さん?」






「あっ、はい、そうです」







そっかぁ。



みんな、もう、あたしのこと知ってるんだ。




田舎だから人口も少ないし、昔ながらの家ばっかりで関係も密接だし。噂が回るのが早いんだろうな………。





いろいろ気をつけなきゃ、と思いながら、あたしは黒石のおばさんに事情を話した。