鎮守の森に鬼火が灯る

しばらく行くと



少しずつ登り道になり



ぼろぼろに崩れた丸太の階段が現れた






丸太を避けながら進んでいくと





二つ目の鳥居がたっていた






やっぱり古くて小さい鳥居






あたしは



吸いこまれるように




なにかに惹きこまれるように






ゆらりと足を踏み出した







その瞬間












ーーー白い手が






ぬうっと




闇の奥から伸びてきて





あたしの手首を掴んだ