鎮守の森に鬼火が灯る








そろそろお風呂に入って、歯を磨いて寝ようかな、と思ったとき、あることに気がついた。





ーーー歯ブラシがない!




荷造りのとき、使い古した歯ブラシを持っていくのもあれだしこれを機に新しいのに替えよう、どこかで買っていこう、と考えていたのを、すっかり忘れていた。





それに、生理用品も………。



予定はまだ先だけど、環境が変わって早く来ちゃうかもしれないし、不安だから持っておきたい。





しょうがない、今から買いに行くか……。




あたしはそう思って、階下に降りた。






茶の間で晩酌をしているおじいちゃんを見つけて、声をかける。






「おじいちゃん、あの………歯ブラシがないんだけど、どこか買えるところ、ないかな?」