鎮守の森に鬼火が灯る

司くんはどすどすと足音を立てながら、縁側から主屋を出て、離れへ帰っていった。






「ごめんね、美夜ちゃん。


司ったら、ほんとにもう………」






「あっ、いえ、あたしが笑っちゃったのが悪いんだし!」






「それはしょうがないわよ、あの子がバカ丸出しな発言したんだから」







芳江さんは、「ほんとにやんなっちゃう」と文句を言いながら、洗い物を終えて手を拭いた。






おじいちゃんは、何も言わずに茶の間に戻っていった。






………おじいちゃん、もしかして、鎮守の森の話をしに、わざわざ台所まで来たのかな。





鎮守の森のことって、そんなに大事な話なのかな。






あたしはよく分からなくて、首を捻りながら部屋に戻った。