鎮守の森に鬼火が灯る

「なーにが、神聖、だか!


あんなの、ただの森じゃねえか」







司くんは冷蔵庫から出したコーラをペットボトルごとごくごく飲んで、おじいちゃんの言葉を茶化すように言った。





おじいちゃんが険しい表情になる。







「何を言う、司。


鎮守の森は特別な森なんだ。


たとえ冗談でも、遊びでも、あそこに入ってはいかん。


分かったか?」






「分かってるよ、そんなこと!


ガキん時から、耳が酸っぱくなるほど言われてるからな!」







おじいちゃんに注意されて、司くんがぷいっと顔を背けた。