鎮守の森に鬼火が灯る

あたしは感動を抑えきれず、窓枠から身を乗り出すようにして、頬杖をついて景色を眺めた。





鮮やかな緑に覆われた山。



その麓には、ひときわ濃くて、暗い緑の樹々が繁る深い森が広がっている。




人々が住む家がぽつぽつと並ぶ村と、迦具山の間には、深い谷があった。





森の入り口には、谷を横切る長い橋が架かっている。




頼りない細い橋。




赤い橋。







ーーーそれを見た瞬間。







「あ……っ」







あたしは、思わず声を上げた。






山の麓の深い森と、その入り口に架かる赤い橋。





それは、見憶えのある光景だった。