鎮守の森に鬼火が灯る

茶の間に戻ると、芳江さんが湯呑みやお茶菓子の片付けをしていた。





あたしは手伝いをしようと、その背中に声をかけようとしたけど。







「あ、あの………えと」







なんと呼べばいいか分からず、口ごもってしまった。




それを分かってくれたらしく、芳江さんがにっこりと振り返って。







「芳江さん、って呼んでね。

おばちゃんなんて言われると怒っちゃうからね!」






「あっ、はい!

あの、お手伝いします」






「あらぁ、今日来たばっかりの人に手伝ってもらうなんて、申し訳ないわ。

おーい、司、花絵!

あんたたちも手伝って!」







あたしのいとこーーー司くんと花絵ちゃんが、奥の部屋から出て来た。