橋の向こうには



真っ黒な深い森があって





森の向こうには



もっと真っ黒な山がそびえている






その山のてっぺんに向かって



ずっと、ずっと



篝火の道が続いている






あたしは



燃えあがる炎の不気味さと美しさに



心を奪われたように





ゆっくりと足を踏み出した