鎮守の森に鬼火が灯る

おじいちゃんがお父さんをちらりと見て、低く言う。






「亮介。泰二は、お前が出て行って跡継ぎのいなくなった玉垣家に、婿として入ってくれたんだ。


感謝しろよ」






「あ、はい……泰二さん、本当にありがとうございます」






「いえ、そんな。自分で望んだことですし、二人の子どもも授かって、幸せな毎日です。


こちらこそお礼を申し上げたいくらいで」






泰二さんとお父さんはぺこぺこと頭を下げ合っていた。





大人って、なんか大変だなぁ。