鎮守の森に鬼火が灯る

おじいちゃんはしばらく黙っていたけど、お母さんとあたしを交互に見て、おもむろに口を開いた。







「………加奈子さん。


亮介みたいな放蕩息子と結婚してくれて、感謝している。

しかも、こんなにしっかりした娘まで………ありがとう」







「まぁ、お義父さん……もったいないお言葉です」







「これまで挨拶もしなかったのは、わしも同じだ。

申し訳なかったな。


それもこれも、この馬鹿息子のせいだが………。

これを機に、きちんと、家族としてやっていけたらいいと、思っとる」






おじいちゃんの言葉に、あたしはガッツポーズをしたいような気持ちになった。